富士通デジタルビジネスカレッジ第一期合同コース修了式
3/29に富士通デジタルビジネスカレッジの第一期合同コース修了式にてグラフィックカタリスト・ビオトープ(GCB)として関わってきました。
About usのページでは私たちの活動で大切にしている想いを公開しておりますが、今回はその具体例として本件に至った裏話のご紹介をしてみたいと思います。
本件、当初のオーダーは「富士通デジタルビジネスカレッジには4つのコースがあり、それぞれのコースごとの交流がここまでそれほどなかった。そのため修了式でワールドカフェなどの対話を企画しており、プログラム後半にある発表のため、テーブルごとにまとめのグラフィックレコーディングを入れて欲しい」というものでした。
このように「グラフィックレコーディングを記録として使いたい」というのは、よくあるお問い合わせパターンの一つです。
しかし、本当の目的はそれなのでしょうか?
私たちはいつもここから考え始めます。
この時に私たちが考えて伝えたことは以下4点です。
a.本当に求めているのは「記録」なのか、それとも「交流」なのか?(実際は「交流」ではないか)
b.対話として想定されているのがワールドカフェ(暫定)だが、本当にこの形式でなければいけないか?(GCBの提供できる「書いて考えて伝えあう対話」はより効果を出せる自信がある)
c.発表時にグラフィックレコーディングを使うとのことだが、自分たちの想いを発表する際にその資料が他者によって作成されることが本当によいのか。自分たちで作れるならそれがベストでは?
d.上記と関連し、ご依頼にそのまま対応すると最低でテーブル×人数が必要になり、効果に対して工数的に負担が大きくなる。
以上を理由として
1.対話の場のデザインをGCBが全面担当することで交流ワークでの人員を最低限まで削減
2.その分、修了式全体のグラフィックレコーディングを実施し、参加者のみなさまへの振り返りとして、懇親会から式終了後含めてご活用いただく
の2点をご提案しました。
(ちなみに、この内容が検討不可であれば、良い結果をお出しすることが難しいと判断し、お断りすることも視野に入っていました。これはAbout usページでもでもご説明している通りです。)
幸いにも今回は、事務局の皆さまがこちらを快諾&最大限のサポートしてくださいました。
そこでGCBとして
1.タムラが「エモグラフィ・ダイアログ」の形式で「描いて考えて伝えあう対話」での交流ワークをデザイン&ファシリテーション、発表資料(簡単なもの)は修了生自身が作成。発表ワークのファシリテーションもあわせて担当
2.山尾、佐久間の2名で修了式全体をグラフィックレコーディング。今回は2人の持つグラフィックデザインの知見を活かして全体のデザインを「修了証書」とした。(全体サポートとして松本が加わる)
を実施しました。
結果として、交流ワークでは修了生それぞれが想いを描いて表現して伝えあうことで、当初想定されていた以上の成果を上げることができたと言っていただけました。(発話による対話は傾聴とのバランスが悪くなることが多いため、「エモグラフィ・ダイアログ」が有効です)
グラフィックレコーディングについては、修了生はもちろん講演いただいた方々、来賓の方々にも喜んでいただけ、懇親会ではグラレコを前に自然と対話が始まっていました。
以上が今回の件についての流れとなり、このようにしてGCBは「場全体をデザインする」ために活動しております。
あらためまして今回関わってくださったみなさま、ありがとうございました。
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