「プロジェクトマネジメントシンポジウム2018」での講演&グラレコ

2018年9月14日プロジェクトマネジメントシンポジウム2018にて、グラフィックカタリスト・ビオトープからタムラと山野が登壇いたしました。


プロジェクトマネジメントとグラフィックは一見関係のなさそうな話題かと思われるかもしれませんが、私たちの思うプロジェクトのあり方や、グラフィックがいかにプロジェクトマネジメントに活用できるかを、実例を交えてお伝えしたいと考えました。


講演では、グラフィックカタリスト・ビオトープとしての活動をプロジェクトと見たときに、これまで関わった"プロジェクト"との違いや、メンバーがそれぞれの業務で「グラフィックカタリスト」として活躍した事例、さらにはGCBで大切にしている「エモーションマネジメント」についてお話しさせていただきました。
※発表に使ったスライドは記事の最後に掲載しております。


スライドの中に大きく出てくる

お前がいなくても会社は回る」という言葉。

この言葉は2通りに解釈することができます。


一つは、万が一誰かがいなくなっても他の人がサポートし回り続けることのできる「会社」という仕組みの有益さです。

しかし一方で、この言葉が一人の存在の軽視につながっているという事実も無視することはできません。


GCBではこれに対して

あなたがいると回り方が変わる

と言いあえるチームであろうと活動を続けてきました。


GCBがこのようなチームになれた理由は、描くことを手段の一つとしてコミュニケーションを取り合い、これを通して各自が自信を持ち、それぞれがリーダーシップを発揮できているからに他なりません。

また近頃「Teal組織」が話題になっていますが、日本語版書籍が発売される以前に知ったその考え方を礎として試行錯誤と実践を繰り返したことも今につながっています。

今回、山野が講演で描いたグラフィックがこちらです。

グラフィックレコーディングを「絵入りの議事録」や「絵を使ったまとめ」と言われることもありますが、私たちGCBにとってはある内容を、絵を交えて翻訳している感覚に近く、またそうして描かれたものが議論や振り返りの「触媒」になることを常に意識しています。


GCBはこれまで「グラフィックレコーディングのチーム」として知っていただくことが多かったのですが、結成当初から「かいてつたえる、かいてはぐぐむ」をミッションとし、とくに「かいてはぐくむ」の部分を大切にして活動してきました。

それは組織や個人のマネジメントであったり、チームビルディングや関係性構築などをグラフィックによって支えたいという宣言であり、単に描くだけではないその先を見つめてきたということでもあります。


今回の講演は私たちにとってもその原点を見つめる機会となり、今後はその経験や活動の中で培ってきた方法論・メソッドについても広くお伝えしていけたらと、あらためて感じるきっかけになりました。もしそのような機会がありましたら是非お声がけください。

Graphic Catalyst Biotope

私たちグラフィックカタリストはみなさんの大切なお話しを聴きながら、「描くこと」を通して想いと願いを「見える化」し、 創造的関係性~たのしみあえるつながり~をはぐくむ触媒となります。イベントでのグラフィックレコーディングから、各種研修、ワークショップまで様々なご相談に対応いたします。