経理の日イベント2018 「明日からつかえる“世界一やさしい会計学” ~さおだけ屋から紐解く、数字・会計センス~」

2018/3/27、LIFORK秋葉原にて開催された、経理の日イベント2018 「明日からつかえる“世界一やさしい会計学” ~さおだけ屋から紐解く、数字・会計センス~」でグラフィックレコーディングを担当させていただきました。


事前にグラフィックレコーディングの用途についてお聞きしたところ、この日はいくつかメディアの取材が入ること、作成したグラフィックレコーディングはご依頼元のブログやオンライン/オフラインを問わず露出のために利用したいというお話をいただきました。

グラフィックカタリスト・ビオトープでは、作成したアウトプットの事後利用については基本的にはご依頼元に自由に使っていただけることとしておりますが、そうした場合に起こりうる懸念点について事前にご相談させていただきました。

グラフィックには描き手の主観が入ってしまうこと

イベントレポートとしてグラフィックレコーディングが配信されるシーンは多くありますが、その際第三者からグラフィックレコーディングはどのように見えるでしょうか?

ほとんどの場合、「グラフィックレコーディングの内容=登壇者の発言内容」と捉えられると考えています。

しかし、リアルタイムに情報を聞きながら整理して描きとめる際には、必ずグラフィックを描く側の視点や主観が入ります。そしてイベントでのグラフィックレコーディングの場合、その視点や主観が登壇者の意図と合っているかどうかは、リアルタイムに確認することはほとんどできません。

確認が行われないまま、作成したグラフィックレコーディングがイベントのレポートとして公開されることは、登壇者の意図と異なる内容が「登壇者の発言内容」として拡散されてしまう可能性があるということになり、実はとてもリスクがあることだと考えています。


それでも、文字での全文書き起こしや動画では得られないメリットがグラフィックにはあると私たちは考えています。

例えばイベント直後の懇親会などで、参加者が話の内容を俯瞰して対話できることはその1つです。


そのメリットを活かしつつ、リスクを最小限にするために気を付けていることがあります。


①事前に登壇者の方と関係を築き、登壇者が大切にしている想いや意図を理解すること

どのような話が当日行われるのか、伝えたいことはどのようなことか、事前に登壇者の方とすり合わせができていれば、当日登壇者の意図と異なる内容を描く可能性は大きく減らせると考えています。

しかし事前にこれを行うことは、様々な理由から難しいことがほとんどです。(登壇者との日程調整、イベント主催側との調整、イベントの内容等々)


②描きあがったグラフィックレコーディングを登壇者の方に確認いただくこと

登壇者の講演終了後にグラフィックレコーディングを確認いただくことで、認識のズレや情報の過不足を補うことができます。

こちらもイベントの規模や状況によってできるときとできないときがもちろんありますが…手の届く範囲で実行しています。


幸いにも今回は上記懸念を依頼元の方がご理解くださり、当日の懇親会中に登壇者の山田さんに②の方法で内容をご確認いただきました。

事前にこういった関係性を依頼元の方、登壇者の方、グラフィックを描く側で構築しておくことができたので、とてもスムーズに確認いただくことができ嬉しかったです。

関係者の皆様、ありがとうございました!


Graphic Catalyst Biotope

私たちグラフィックカタリストはみなさんの大切なお話しを聴きながら、「描くこと」を通して想いと願いを「見える化」し、 創造的関係性~たのしみあえるつながり~をはぐくむ触媒となります。イベントでのグラフィックレコーディングから、各種研修、ワークショップまで様々なご相談に対応いたします。